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平佐焼 染付虎図花筒
明治時代初期
高さ29.6 × 径14.3㎝
1776~78頃、阿久根市脇本に今井儀右衛門が脇本窯を開窯したのが平佐焼の始まりです。陶器が主であった薩摩焼に、磁器作りという新たな1ページが開かれることになります。
後には旧平佐郷領主 北郷久陣の庇護の元、伊地知團右衛門が北郷窯を作り19世紀初頭には薩摩諸窯の中でも最大級の平佐大窯が開窯して質、量共に目を見張る進展を遂げます。後には赤絵や鼈甲釉による製品作りでも、名品を生み出した平佐諸窯。白薩摩同様、一時期は海外にも輸出され、欧州に多くのファンを獲得しました。
平佐は、独特の青みがかった白磁が特徴です。
本作品は、その特徴を有する地肌と天然の呉須によるブルーが美しく、伸びやかな筆致で虎と竹が描かれています。眺める程に、使う程に愛着のわく名品です。